ボランティア・地域活動ってなに?杉並で活動するみなさんにお話を聞きました。 ボランティア・地域活動ってなに?杉並で活動するみなさんにお話を聞きました。
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「杉並で思いがけず広がった『みどり』の縁」

みどりのボランティア
長尾 晴人さん

地域大学をきっかけに仲間ができた

 『すぎなみ 炭焼き塾 くろすけ』の代表として、区内の公園で活動を続ける長尾晴人さん。その活動のきっかけは2013年に「すぎなみ地域大学」で「みどりのボランティア講座」を受講したことでした。
 「私は杉並区出身ではないんです。転勤族で、全国いろいろな場所に住んでいました。東京で定年退職を迎えることとなり、自宅のある杉並区周辺で地域とつながりを持ちたいと考えました。さまざまなことが学べる『すぎなみ地域大学』の仕組みを知り、いくつか講座を受講しました。その中の一つが『みどりのボランティア講座』です。身体を動かして健康的に活動がしたいと思ったのが一番の動機でした」
 講座では杉並区の公園や植物などについての基礎知識を学びました。そして講座の修了後、長尾さんはボランティアとしての活動をスタートさせます。
 「杉並区役所が主催する『みどりのボランティア杉並』では、月3回ほど公園の花壇の手入れや木の剪定を行いました。とても良い仲間に恵まれ、活動は楽しかったです。道を歩いて、ボランティアのメンバーと会い、会話が弾むこともあります。杉並区に地縁ができたことをうれしく感じました」
 「みどりのボランティア杉並」の活動任期は4年間。任期終了後、長尾さんは区と連携して団体を立ち上げ、緑に関わる活動を継続することにしました。


長尾 晴人さん

団体のメンバーとのつながりが財産

 『すぎなみ 炭焼き塾 くろすけ』では、年に一度炭焼きのイベントを開催しています。開催場所は浜田山の柏の宮公園。公園の中にドラム缶を埋め込み、園内で伐採した木や竹を蒸し焼きにして木炭・竹炭を作ります。毎年多くの人が訪れる人気のイベントだそうです。
 「イベントでは、炭焼きだけでなく『飾り炭』の制作体験もします。『飾り炭』は松ぼっくりなどを炭化して作る、脱臭効果もあるものです。家族連れの方などが積極的に参加してくれます。
 区民のみなさんが緑に触れ合うきっかけを作るのは役割の一つです」
 イベントの開催時期以外は、宮前公園などで竹林や花壇の管理を担当しているそうです。
 「宮前公園では、竹林跡地の草地だったところを、私たちが花木園に作り変えました。すると散歩している人から『花が咲くのを楽しみにしているんです』と声をかけられるようになりました。メンバーにそのことを共有すると、みんなとても喜びました」
 団体のメンバーは年々増え、現在は約30名ほど。長尾さんは役割分担を強要せず、それぞれが希望の活動をすることを重視しているそうです。
 「私たちの活動は、あくまでもボランティア。みんな楽しみでやっていることですが、がんばった結果が周辺住民の方から喜んでもらえると、うれしいものです。メンバーとのつながりは、私の一番の財産ですね」


「竹林を生かした竹細工体験」

 『すぎなみ 炭焼き塾 くろすけ』が主催する「炭焼体験塾」。大きなドラム缶を公園内に設置し、竹や木をいぶして炭を作ります。当日は子どもたちも「飾り炭作り」が体験できます。

「竹林を生かした竹細工体験」
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